壁と闘う遊戯王

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【遊戯王】竜輝巧(ドライトロン)における60枚デッキのすゝめ

さて、今回は前回紹介したトーチ型ドライトロンの追記部分の60枚デッキについて解説です。構築の話も多少触れますが、メインは、60枚デッキと40枚デッキの違いについてです。前回記事はこちらhttps://noaria.hatenadiary.com/entry/2020/09/29/120926


まず、一般的に推理ゲートや芝刈採用の墓地肥やしをするデッキを除いて、60枚デッキというのは、あまりありません。それはそのデッキの軸であるカードを引く確率が下がるからです。逆に言えば、40枚デッキの時に引く確率と60枚デッキの時に引く確率が同じか高ければ、60枚デッキにするデメリットは基本ありません。しかし、40枚→60枚では、1.5倍の枚数になっていますので、当然軸となるカードを1.5倍しなければ同じ確率にはなりません。普通のテーマは、そこが出来ないため、60枚デッキというものは限られている訳です。

そして、今回のドライトロンというテーマは、サーチカードが豊富です。しかも、多過ぎて基本全部投入される事は稀です。つまり、サーチカードだけど使われていないカードがあり、これらを単純に投入するだけで全体枚数も増えます。まぁ流石に1.5倍は無理ですが、それでも40枚デッキと比べても、充分な確率になっていると思います。(後で細かな計算は書きます)

また、もう1つドライトロンが60枚デッキに向いている事があります。それは、そもそもの儀式関係のカードの枠が多いことです。ドライトロンは2枚初動の為、初手に最低2枚は関連カードが欲しく、そのためサーチカードも多く入れられています。また、儀式テーマと言うこともあり、下級ドライトロン以外に儀式モンスターも入れる必要があります。こうなってくると、下級ドライトロン+儀式関係でデッキの半数近くは占める事になります。今の環境では、誘発や妨害系が多く飛び交い、中速のテーマが主流です。そんな中でドライトロンは、ほとんどの誘発に引っかかる為、その対策もしなければいけないし、当然相手になんの抵抗もなく展開される事も防がなければいけません。しかし、40枚だとそれらを対策する誘発や汎用魔法罠が最低限しか積めない事になります。60枚であれば、そこら辺を増やす事で対策札の初手確率を上げる事が可能です。勿論、1番欲しいカードとは異なるカードを追加投入する事になるため、欲しい場面で引けない可能性は増えますので、よりどの場面にも刺さりやすいカードを入れるべきでしょう。


そして、さらにもう1つドライトロンには、60枚デッキにするメリットがあります。それは、素引きしたくないカードの存在です。具体的には、弁天以外の儀式や統括者、流星輝巧群、曙光の騎士、PSYフレームなんかになります。上のポイントで、下級ドライトロンと誘発・汎用魔法罠を増やす事により、全体を60枚にする事で確率が同じくらいのままだったり上がったりしました。上がったという事は下がる種類のカードがある訳ですが、それがこの素引きしたくないカードになる訳です。デッキに眠ってて欲しいカードを引かず、引きたいカードを初手に握る(=手札の質を高める)のは、構築の上では重要なところです。


実際に構築を見て頂くとわかりやすいかも知れません。

Before(42枚)

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After(60枚)

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それぞれ目的毎に分類して、確率を求めるとこんな感じになります。

初手確率

〇ドライトロン・儀式関係(初動札)

総枚数60枚・23枚から2枚引く確率:64% 3枚:28%

(バン3アル2エル3弁天3神巫1極超3ファフ3エマサイ3テラフォ1おろ埋1)

総枚数42枚・19枚から2枚引く確率:76% 3枚:41%

(バン3アル2エル2弁天2神巫1極超2ファフ3エマサイ3テラフォ1)

〇トーチ関係

総枚数60枚・7枚から1:48%

 (トーチ1オカルティズム3混沌領域3)

総枚数42枚・4枚から1:41% 

(トーチ1オカルティズム3)

〇ミドラーシュメタ関係

総枚数60枚・12枚から1:72%

(一滴3アルファ3月の書3墓穴2わらし2)

総枚数42枚・7枚から1:62%

(一滴3アルファ2墓穴2)

〇誘発関係:32%→47%

総枚数60枚・7枚から1枚:47%

(うらら3わらし2増G1泡影1)

総枚数42枚・3枚から1枚:32%

(うらら3)

〇誘発メタ関係:16%→36%

総枚数60枚・5枚から1枚:36%

(墓穴2抹殺3)

総枚数42枚・2枚から1枚:16%

(墓穴2)

〇素引きしたくないカード関係:41%→30%

総枚数60枚・4枚から1枚:30%

(曙光1ネオス1究極宝玉神1ヴァルキリア1)

総枚数42枚・4枚から1枚:41%

(曙光1ネオス1究極宝玉神1ヴァルキリア1)


ドライトロン・儀式関係は76%→64%、トーチは41%→48%、ミドラーシュメタは62%→72%、誘発は32%→47%、誘発メタが16%→36%、引きたくないカードは41%→30%です。

このデッキでの理想初手は、ドライトロン関係2枚とトーチ1枚かドライトロン関係3枚、先攻なら誘発1、後攻ならミドラーシュメタ1、誘発メタ1です。60枚デッキの確率だとこの理想的な手札に40枚に比べてなりやすいですね。


という事で、60枚デッキの可能性について書きました。また、今回は採用していませんが、芝刈採用する事も出来ます。(ネオスフュージョンを確実に通すために芝刈は不採用です。墓地に落ちても関係ないギミック(例:一般的な天使型や召喚獣)採用なら、芝刈採用もありです。


追記

アリアドネ型も60枚にしてみました。

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